PowerGres on Windows 9.0、PowerGres on Linux 9.0 の障害事項
概要
PowerGres 9.0 Update 1 製品に、初期設定では WALファイル(トランザクションログ)が増え続けてしまう障害がございます。設定ファイルの修正にて回避することができます。
該当バージョン
以下のバージョンが該当します。
- PowerGres on Windows 9.0
- PowerGres on Windows 9.0 Update 1
- PowerGres on Windows 9.0 Update 3 (2012/01/25 以前にダウンロード配布されたもの)
- PowerGres on Linux 9.0
- PowerGres on Linux 9.0 Update 1
- PowerGres on Linux HA (上記バージョンの PowerGres を組み込んだもの)
- PowerGres on Windows HA (上記バージョンの PowerGres を組み込んだもの )
本障害はバージョン 9.0 Update 2 以降で修正されています。
障害内容
初期設定の設定ファイル内容が適切ではありませんでした。
初期状態でアーカイブログを取得する設定になっている一方で、アーカイブログを取得するコマンドが未定義の状態となっていました。 そのため、WALファイルをアーカイブログとして保存することに失敗し、WALファイルが削除されないまま保持され続けてしまいます。これはディスク領域の圧迫を招きます。
オンラインバックアップ(PITR) の設定をしている場合や、レプリケーションを構築(ホットスタンバイを構築)している場合には、当該箇所は改めて設定されることになるため問題は発生しません。
対処方法
「postgresql.conf.sample」ファイルの修正で対応することができます。 Windows であれば「《インストール先ディレクトリ》\share\postgresql.conf.sample」にあります。典型的には「C:\Program Files\PowerGres90\share\postgresql.conf.sample」といったパスになります。Linux であれば「/opt/powergres90/share/postgresql.conf.sample」にあるファイルとなります。
181行目の以下の箇所を修正します。修正済み代替ファイルを用意いたしますので、これで置き換えしてください。
archive_mode = on # allows archiving to be done ↓ archive_mode = off # allows archiving to be done
ファイルを置き換えする際には管理者権限が必要となります。
既に登録済みのサーバに対する修正
既に登録済み(作成済み)のサーバに対しては、データディレクトリ下の「postgresql.conf」ファイルの「archive_mode = on」の項を、同じように「off」に修正してください。
PowerGres Manager から修正する場合には、「オンラインバックアップ」を選択し、「全般」タブページで「アーカイブモードを有効にする」をチェックして、格納ディレクトリを仮に(例えば /tmp や C:\tmp )設定して「適用」ボタンを押します。その後、「アーカイブモードを有効にする」のチェックを外して、再び「適用」ボタンを押してください。これで archive_mode = off の状態となります。
稼働中の PowerGres に設定変更を反映させるには、PowerGres の再起動が必要となります。
WALファイルが既に大量にある場合(判別と対処)
WALファイルはデータディレクトリ下の pg_xlog ディレクトリの下に作られる「00000001000000000000001D」であるとか「000000010000000000000021」といったようなファイル群です。本障害に該当している場合、これらファイルが増加していきます。また、ログファイルに次のようなメッセージが繰り返し出力されます。
WARNING: archive_mode enabled, yet archive_command is not set
本ページの対処をした後でも、既に生成された大量の WALファイルは自動的には消えません。手動でファイル削除を行ってください。このとき、すべての WALファイルを削除してしまうと動作がおかしくなってしまいます。
削除してよいファイルを判別するには pg_xlog の下の archive_status ディレクトリを確認します。ここに「000000010000000000000028.ready」というファイルがあれば「000000010000000000000028」という WALファイルは削除して良いということを表しています。また「000000010000000000000028.ready」ファイルも削除してよいです。したがいまして、対応する「~.ready」ファイルの無い数個の WALファイルを残して、それ以外の WALファイルを全て削除するという対応になります。
本障害の修正について
本障害を修正した、PowerGresマイナーバージョンアップを 2011年6月中にリリースする予定です。なお、本障害は設定ファイルの誤りによるものであるため、本ページ記載の手順で設定や設定ファイルを修正する対処と、次のマイナーバージョンアップを適用する対処では、本質的に違いはございません。
本障害を修正したバージョン 9.0 Update 2 を 2011 年 6 月 17 日にリリースしました。 バージョン 9.0 または 9.0 Update 1 をお使いの方は 9.0 Update 2 に無償でアップグレードできます。 バージョン 9.0 Update 2 は パッチ情報のページ からダウンロードできます。
「on Windows V9.0 Update 3 初期ダウンロード版」について
2011/11/18 にリリースした PowerGres on Windows V9.0 Update 3 ですが、ダウンロードページよりご提供していたパッケージに、初期状態で archive_mode が有効となる問題がございました。2012/1/25 以前に当該製品をダウンロードしてご利用されているお客様は、当ページ記載の障害事項が該当しますので、まことに恐れ入りますが、以下の点をご確認ください。
- PowerGres on Windows V9.0 Update 3 をインストール後、"新規にデータベースクラスタを作成" し運用されている場合には、恐れ入りますが当ページの「障害内容」並びに「対処方法」、「既に登録済みのサーバに対する修正」、「WALファイルが既に大量にある場合」をご確認いただき、それぞれ対処を行ってください。
- PowerGres on Windows V9.0 または V9.0 Update 1, 2 からのアップグレードで、"新規にデータベースクラスタを作成" していない場合、当ページの障害は該当しません。今後新しくデータベースクラスタを作成する場合には「対処方法」をご確認ください。
2012/1/25 以前のパッケージかどうか不明の場合は、以下の点をご確認ください。
- 修正後のパッケージ名は、"PowerGres9.0.3.1-ja.zip"、修正前のパッケージ名は "PowerGres9.0.3-ja.zip" となります。
- zip 解凍後のパッケージ内 index.html ファイルに "PowerGres on Windows V90 update3 fix1" の記載がないものは、修正前のパッケージです。
弊社からご送付している CD メディアの PowerGres on Windows V9.0 Update 3 は、対象となりません。
2012/1/26 更新(「on Windows V9.0 Update 3 初期ダウンロード版」について追記)
2011/6/17 更新
2011/5/30 公開









